✅フェイクニュースや誤情報に惑わされることが減り、情報を見極めるスキルを習得できる
✅表面的な情報に振り回されることが減り、物事の本質を見抜く論理的思考力を鍛えられる
✅曖昧な選択で後悔することがなくなり、より良い決断ができて日常の問題を自分の力で解決できるようになる
現代は情報があふれかえり、真偽を見極めることがますます難しくなっています。
情報を鵜呑みにせず、根拠を分析しながら判断する考え方――すなわち「クリティカルシンキング」の重要性が高まっています。
今回は、「クリティカルシンキングの基本と、実生活で役立つ具体的な活用方法」を紹介します。
読み終わるころには、あなたの考え方に変化があると思います。
何も考えずに過ごせる便利な世の中だからこそ必要なスキルになるので、ぜひ最後まで読んでみてください
1.クリティカルシンキングとは?
情報や自分の考えについて分析し、論理的に理解を深める思考法
例えば、ネットニュースを見たときに「本当に正しい情報なのか?」と疑い、複数の情報源を調べるのもクリティカルシンキングの一例です。
トラブルや問題の原因は表面には出てこない
トラブルや問題の原因の多くは、「表面的に見えない深い部分」に潜んでいます。
クリティカルシンキングを身につけることで、根本的な原因を特定し、同じ問題が繰り返されないような「本質的な解決策」を導き出せます。
例えば、「朝起きられずに遅刻してしまう」という問題があるとします。
目覚ましの音量を上げる対策をしても改善しない場合、実は「夜更かしによる睡眠不足」が原因かもしれません。
原因をしっかり分析しないと、対策を間違えてしまうのね
なぜクリティカルシンキングが重要なのか?
現代社会では、次のような課題が増えています。
✅フェイクニュースや誤情報の拡散:情報を鵜呑みにせず、正しく判断する力が必要
✅仕事や生活の複雑化:問題の根本原因を見抜き、最適な解決策を導くスキルが必要
✅コミュニケーションのトラブル:誤解を避け、論理的に意見を伝える力が重要
そのため、情報を鵜呑みにするのではなく、自分で考え判断する力が求められるようになり、クリティカルシンキングのスキルの重要性が高まっています。
このスキルを身につけることで、誤った情報を得るリスクを抑え、正確な情報に基づいた判断や行動をとれるようになるでしょう。
クリティカルシンキングを鍛えるための3ステップ
- 問題を正しく把握する:何が本当の問題なのかを明確にする
- 情報を整理・分析する:偏りのない事実を集めて、論理的に考える
- 最適な選択肢を考え、実行する:具体的な解決策を考えて、日常に活かす
1.問題を正しく把握する
「本当に解決すべき問題は何か?」を明確にすることが重要です。
- ただの「結果」ではなく、「原因」を考えているか?
- 客観的な視点で事実を集められているか?
■例題:仕事の進捗が送れている場合
「スケジュール管理が悪いせいだ」と決めつける
「なぜ遅れているのか?」を掘り下げる
⇒役割分担が不適切だから?
⇒目標設定が曖昧だから?
- 一旦全ての情報源に対して信頼性を白紙にした状態で、客観的に考える
- 自問して偏った思考にならないように注意する
「本当に解決すべき課題は何だろう?」
「なぜこの問題が発生しているのだろう?」
2. 情報を整理・分析する
「事実なのか」それとも「偏った意見やデマなのか」という2つの視点で、「自分にとって重要な情報か」を加味しながら情報を仕分けてみましょう。
✅情報に不明瞭な点はないか?
✅情報源は信頼できるか?(政府機関・公式サイトなど)
✅他のメディアでも同じ内容が報じられているか?
✅書き手に偏った意図がないか?
- 事実に対して「3段階の疑問」を投げかけてみよう
- 情報を入手したら、知っているかどうかに関係なく必ずリサーチする癖をつける
普段自問する癖がない人は、積極的に実践を、考え込む癖がある人は3段階を意識してみましょう。
慎重派:考える「時間の上限」と「疑問を投げかける回数」を予めルール化しておく(例:1日30分まで、3回以上投げかけて出てきた疑問はいったんスルーする)
大胆派:意図的に回数を増やすことを重視する(判断できる心理テストがあるといいかも別記事で)
3.最適な選択肢を考え、実行する
- 選択肢を複数パターン出す
- メリット・デメリットを比較する
- 優先順位をつける
■例:カフェの席が空いていない場合
「運が悪かった」と諦める
「他のカフェを探す」「持ち帰りにする」「少し待つ」などの選択肢を考える
問題に直面したときに、「諦めること」や「目をそらすこと」以外の自分の考えを必ず1つ以上出すことを心がけましょう
信用できる情報源を複数探しておこう
情報について信頼できる「発信元」を複数見つけておきましょう。
あらかじめSNSなどで入ってきた情報の真偽についての判断材料として、活用できます。
実際、同じ出来事でも異なる視点で情報を発信していることもあります。
無意識に情報が偏るケースもありますので、情報の仕入れ先をばらけさせることで対策できます。
意図的に省いた、もしくは分かりやすく伝えるために不要な情報を省略した可能性など発信元の方針で提供される情報は変わってきます。
3.クリティカルシンキングを日常で活かす実践例
例題1:カフェで席が空いていないとき
問題の把握:「席が空いていない状況」から対処法を考える
情報の分析:「近くの別のカフェを探す」「持ち帰りにする」「しばらく待つ」などの選択肢
結論と行動:「Googleマップで近くのカフェを検索し、移動する」と判断
例題2:仕事の進捗が遅れているとき
問題の把握:「なぜ遅れているのか?」を深掘り
情報の分析:「スケジュールが詰まりすぎ?」「役割分担が適切でない?」
結論と行動:「作業負担を見直し、優先順位を整理する」
クリティカルシンキングを使えば、日常の問題も最適な選択肢を導き出せる。
4.クリティカルシンキングを日常で実践するコツ
情報に疑問を持ってみる
入ってくる情報はすべて「考える対象」だと意識する
日常生活において、「考える意識」をもつことで情報に振り回されづらくすることが大切です。
- 昨日直面した問題を振り返る(何が問題で、どう解決すべきだったか?)
- ニュースやSNSを批判的に読む(「これって本当に正しい?」と疑問を持つ)
- 1つの問題について「他にどんな解決策があるか」を考える
周りの人との会話を活用する
会話を通じて自分以外の人の考え方を聞くことで、自分の思考の偏りに気づけることがあります。
- 「この案のデメリットは何か?」を議論してみる
- 「他にもっと良い方法はないか?」とアイデアを出し合う
下手に自分の意見を押し出してしまうと人間関係を壊すこともあります。
人との距離感に自信がない人は、自分の意見をグッと抑えてひたすら相手の話を聞くことに徹しましょう。
■情報が狭まるほどリスクがある
情報の入手先が限られていたり、基礎知識が不足していたりすると、得られる情報を適切に判断できなくなる可能性があります。
その結果、誤った情報を鵜呑みにしたり、視野が狭まったりするリスクも高まります。
つまり?具体的には?と踏み込んだレベルまで説明できる状態が、本当に理解できているレベルと言えます。
実は、この過程こそがクリティカルシンキングなんですよ。
まとめ:クリティカルシンキングで日常問題を解決する
最後に、「クリティカルシンキングを例題で学ぶ日常問題解決法」を振り返ります。
- 得た情報や自分の考えの根拠を分析し、より深く正確な理解を目指すことを目的にしている
- ①問題を正確に把握する②情報を整理して分析する③最適な選択肢を考えて日常に応用するの3ステップで考えてみる
- 入ってくる情報全てにおいてクリティカルシンキングは活用できる
✅毎日、1つのニュースや出来事について「これって本当?」と疑問を持つ
✅仕事や日常の問題に対し、「なぜ?」を3回繰り返して本質を探る
✅会話を活用し、様々な人の考え方に触れてみる