周りの会話や視線、ちょっとした出来事に対して「自分に向けられているのでは?」とと気にしてしまうことってありませんか?
たとえば、すれ違った人が笑っていると「自分の服装が変だったのかな?」と感じたり、誰かがあくびをしていれば「自分の話がつまらないからだ」と思い込んだり――。
今回のテーマは「なんでも自分のことのように思えてしまう心理」についてです。
この心理に陥ると、日常が不安で絶えないものになってしまいます。
この記事では、「何でも自分のことのように感じてしまう心理」に触れつつ、それに陥ったときに「どのように対処すればよいのか」について解説します。
なぜ「自分のことだ」と感じてしまうのか?
日常の小さな出来事をすべて自分に関連づけてしまうのは、心の防衛反応が過剰に働いているからです。
特に、自分に自信が持てない人や、周囲からの評価が気になってしまう人は、他人の反応をネガティブに捉えがちです。
しかし実際には、他人はあなたのことをそれほど気にしていないことがほとんどです。
多くの人は、自分のことで精一杯で、あなたに対して深く考えているわけではないのです。
周りを気にすることは「不安な生活」を助長する
――どうしても周りの目が気になってしまう。
大半の人にとって、周りの人は気になる存在――周りの人に嫌われないように、やりたくないことでも我慢してやってしまうこともありますよね。
周りを過剰に気にしてしまう人の多くは、自分以外の人の「状況や反応」に対して自分と紐づけて考えがちです。
周りを過剰に気にしてしまう人が考えがちなこと
以下のようなシチュエーションが、当てはまる事例です。
- 会議のプレゼン中にAさんが退屈そうにあくびをしていたことに対して、「自分の話がつまらないのかな」と感じる
- 約束をドタキャンされたことに対して、「本当は私と会いたくなかったのかな」とか「嫌われているのかな」と感じる
- すれ違った人に笑われたことに対して、自分の恰好や行動について気にする
実際は、眠くてあくびをしているのかもしれませんし、親が危篤でやむを得ずドタキャンしたのかもしれませんし、あなたと全く別の理由でわらっていたのかもしれません。
周りを過剰に気にしてしまうことによる弊害
周りを気にしすぎる弊害として、大きく分けると2つ挙げられます。
- 行動が他人軸になりやすくなる
- 不安になりやすくなる
常に見られているような感覚があり、自意識過剰な状態に陥ることで、不安が絶えない生活になりがちになります。
周りを過剰に気にしないための考え方
気にしすぎによる不安は、行動そのものを制限してしまいます。
「親に言われたから」「周りがそうだから」と行動を遠慮してしまいます。
まずは、「周りの人は、案外自分へ意識を向けていないこと」に気付く必要があります。
作業中に話を振られたときに、「今の話どう思う?」と聞かれて困った経験はありませんか?
- 仕事:仕事内容に集中していて、自分の方へ意識は向かっていない
- 友人との会話:本人そのものより話の内容に意識は向かっている
- テレビの視聴中:テレビの中の人や内容に意識は向かっている
上記の例のように、その人の意識は案外別に向いています。
私の経験談:スーツのボタン掛け違い事件
私に起きた最近の出来事です。
仕事の移動中に少し暑くなったので上着を脱いだ私。
そのあと取引先に着いて再びスーツを着用したのですが、上着のボタンをつけ間違えた状態で面会することに。
ただ、仕事を忙しそうにこなしている彼らは、誰もその不自然さに気付いていませんでした。
気付かれないうちにこっそりとボタンを正常な位置へ――あえて言わなかった人もいたかもしれませんが、忙しいと他人の細かいところまで見る余裕なんてありません。
終わりに
今回は「何でも自分のことのように思えてしまう人の特徴」と「周りを気にしすぎないための考え方」を紹介しました。
- 会議中相手が退屈そうにしていたときに、自分の話がつまらないと最初に思う
- 約束をドタキャンをされたときに、自分と会いたくないからだと最初に思う
- すれ違ったときに、自分が笑われたと最初に思う
★「周りの人は自分の方へ意識をそれほど向けていないこと」を認識するところからはじめる。
やはり、誰しも「自分ファースト」。
自分のことで精いっぱいなのに、他人のことを気にする余裕なんてありません。
あなたに興味を示していない人のために、神経をとがらせて不安な日々を過ごすのはもったいないことではないでしょうか。
この記事をきっかけに、少しでも周りからの見えないプレッシャーから解放されることを願っています。
P.S.
私の同僚に、周りで起きていることに敏感に反応する人がいます。
気にしすぎるあまり、自分が気にする必要がないネガティブ情報を仕入れてきて、頭で巡らせた不安や悩みを私や別の人に話してくるのです。
彼の頭の中は不安な情報でぐるぐる状態、誰かに話すことで安心を求めているのでしょう。
同じような悩みを何度も伝えてくるたびに同じように励ましています。
こればかりはこの負のループを彼自身で断ち切ることに期待するしかありません。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!