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マイナンバー情報が流出した場合の危険性とは 中国へ流出可能性指摘

立憲民主党の長妻昭副代表が17日の衆院予算委員会でマイナンバー情報が中国に流出した可能性を指摘しました。

3年前も表に話がでており、今になって何故この話題をとりあげたかという疑問はありますし、このタイミングで指摘するには遅すぎる問題ですが……

マイナンバー情報の流出については重要度が増してきた今だからこそ気になる話題なのではないでしょうか?

 

世間でよく個人情報の話が出ていますので、個人情報に関して神経をとがらせている方も少なくないでしょう。

一方で以下の内容をあやふやにしている方も中にはいると思います。

 

・マイナンバーって実際はどのような個人情報が紐づいているのだろうか。

・マイナンバー情報が流出した場合にどのような危険性が潜んでいるのだろうか

・マイナンバーに今後紐づく可能性がある情報はあるのだろうか。

 

マイナンバー自体、出来た当初は何の為に存在しているのかわからないほどあやふやな使われ方をしていましたが、現在ではあらゆる情報をマイナンバーと紐づける動きが活発化しております。

 

今回は上記の疑問を軸として、マイナンバーの情報流出の危険性をテーマとしてお伝えします。

マイナンバー情報が年金情報から中国へ流出した可能性

 

加藤勝信官房長官は18日午前の記者会見で、立憲民主党の長妻昭副代表が17日の衆院予算委員会で指摘したマイナンバー情報が中国に流出した可能性を否定した。

~中略~

日本年金機構が年金受給者のデータ入力を委託した情報処理会社が契約に違反し、中国の業者に約500万人分の業務を再委託したことが平成29年に発覚している。

~中略~

加藤氏は18日の記者会見で、再委託発覚後に年金機構がセキュリティー対策を委託した日本IBMが技術的に検証したとし、情報処理会社に提供したのは「『氏名』『ふりがな』のみであった」と説明した。

引用元:加藤官房長官、中国へのマイナンバー情報の流出を否定(産経新聞)

 

2018年3月頃に発覚していた年金データの再委託による個人情報流出問題が再び立憲民主党の長妻副代表から触れられた形となっている。

大まかに抑えておく点
  • ・年金受給者データ入力を委託した会社が中国業者に再委託した
  • ・該当人数は500万人分
  • ・年金情報とマイナンバー情報が紐づけされている為、年金情報と共にマイナンバー情報も流失している可能性がある。
  • ・政府側は、セキュリティ対策を依頼している日本IBMの検証では『氏名・ふりがなのみ』であり、第三者機関でも確認されている為、信ぴょう性があるとの見解

 

マイナンバーに紐づけられている情報とは

 

マイナンバーって実際どんな情報が紐づけられているの?

 

マイナンバーに紐づけられている情報
  • マイナンバー(12桁)
  • 氏名
  • 住所
  • 生年月日
  • 性別
  • 収入・所得
  • 雇用保険
  • 健康保険・年金

 

 

マイナンバー情報が流出した場合の危険性とは

 

クレジットカードや運転免許証・パスポート等の盗難や紛失のリスクと同じで、悪用される可能性が高いです。

マイナンバー情報の流出で考えられるリスク

 

可能性のあるトラブル例
  • ・銀行口座やクレジットカード・携帯電話等の本人確認書類が必要な契約への悪用(なりすまし)
  • ・事件性のあるトラブル(金銭のトラブル・不正利用・脅迫等)

現在の身分証明書(運転免許証等)と同等のリスクがある。

 

 

マイナンバーの番号を知られるだけであれば詳細情報の漏洩は考えづらい

 

マイナンバー自体も個人情報ですので、漏洩されないに越したことはありません。

一方で、マイナンバーに含まれる個人情報の管理方法が分散管理である点にも注目する必要があります。

マイナンバーに個人情報が集約化されつつある現状ではありますが、だからと言って情報が一元的に管理されているわけではありません。

 

システムをハッキングされるか、関係者が故意に流出させない限りは、マイナンバーだけで個人情報が丸裸状態になることは非常に考えづらいです。

個人情報そのものは分散管理されており、マイナンバー流出のみで被害が甚大とまではいかない

 

 

マイナンバー流出に伴う未来に潜むリスク

 

とはいえ、今回再び上がったマイナンバー流出疑惑の背景をみると、本当に国の情報管理がしっかりしているのかに不安は残ります。

今後、保険証や免許証等も一体化することも計画に入っていることから、分散管理されているとはいえ、将来的なリスクは今以上に高くなると考えられます。

仮に今まで運転免許証等を大切に管理していたとしても、マイナンバーが筒抜け状態になったとなれば、今までの努力も水の泡になることも……。

情報が集約されるほど、マイナンバーの価値は高まる

=漏洩時のリスクが上がる

 

 

 

マイナンバーに今後紐づけられる可能性がある情報とは

 

今後紐づけられる・紐づけ進行中のもの一覧
  • マイナンバーカードと保険証の一体化⇒2021年3月より
  • マイナンバーカードと免許証・在留カードの一体化⇒令和6年末?
  • マイナンバーと銀行口座との紐づけ義務化2021年中に法改正される可能性あり、義務化はとん挫?
  • マイナンバーとスマホの一体化⇒マイナポイント事業を通じてスマホ決済やクレジットカード決済等の連動は既に始まっている、今後スマホのあらゆる機能の連動拡大も考えられる)
  • ワクチン接種情報⇒1月中旬に言及有り、確定情報なし

 

現在マイナンバーの連動の動きが活発化しています。

上記の内容は、以前から方針として掲げられていたもので、マイナポイント事業の展開もはじまり、3月には保険証がマイナンバーカードと一体化するサービスが開始されます。

 

マイナンバー情報の流出可能性に関してのコメント

 

コメントA
コメントA
果たしていつまで否定し続けられるのか?
事実なら政権を揺るがすどころの話ではない。日本は情報流出に対する罪が軽すぎるから、何の情報が漏れたところで不思議ではない。
このままでは銀行口座番号から収入から何から何まで筒抜け。マイナンバーに何でもかんでも紐付けしようするのは国民の情報をまとめて海外に売りたいのか?
コメントB
コメントB
たとえ一部でも中国の業者に委託したことは問題だろう。
潜在リスクがわからないとは平和ボケしていると言っていい。
これでマイナンバー取得を怖がる人が出てくると思う。
コメントC
コメントC
一度だけ仕事をやめて年金納付猶予したとき突然年金の委託会社?を名乗る企業から連絡が、片言の日本語で王と名乗る人が対応してくれた時詐欺にでもあってるのかという錯覚になった。
正直日本での業態を海外に委託しさらに個人情報が洩れるリスクがあるってやばくない?

(YAHOO!のコメント欄の中から引用しています。)

マイナンバー情報流出まとめ

 

ここだけは押さえる
  • マイナンバー情報流出に関しては第三者の調査も兼ねて漏洩していないと政府側は主張個人情報絡みの話である為、国民も国に対して今まで以上に厳しい目で見る必要がある。(政治全般)
  • マイナンバーに秘められた危険性は大きく分けるとなりすましによる被害か事件性のあるトラブルに巻き込まれる可能性の2パターン
  • マイナンバーは個人情報の塊。今後紐づけされる情報も多くなり、重要度が増すものとなる。マイナンバーに関する情報は大切に保管すること

 

筆者より

今回改めてこの問題を取り上げた点について、私自身もマイナンバーを考える良いきっかけとはなりました。

とはいえ、もっと早い段階で厳しく追及できていた内容であり、このタイミングで上がってきたのには少々疑問です。(2018年に起きた事を考えると〇〇〇〇会とかの話よりもこっちの方が重要ですよね…‥)

あと気になるのがいくつかあるのですが、今回は触れないでおきます。