習慣化

掃除の習慣で人生を切り開く【探究編】

多くの現代人が、忙しさから掃除を後回しにしてしまう――これはよくある悩みですよね。

私自身、以前は「掃除は気が向いたときだけ」と決めていました。

初めての一人暮らしでは、片付けの習慣がなく、部屋は足の踏み場もない状態に――今となっては恥ずかしい思い出です。

「時間がない」という理由で掃除を避けている場合も、「掃除をする習慣」を少しずつ身につけることをお勧めします。

というのも、掃除の習慣が「忙しさをなくすきっかけ」につながる可能性があるからです。

 

掃除習慣のメリット3選

掃除習慣のメリット3選
  • メリット1:必要な物を探す時間を短縮できる
  • メリット2:ストレスの軽減効果
  • メリット3:人生をコントロールしている「感覚」が身につく

「忙しい」を作り出す原因を取り除くメリットが掃除には秘められています。

 

1.必要な物を探しやすくなる

――鍵どこに置いたっけ?

毎日のように出勤前に鍵を探していて、遅刻しそうになった経験があります。

部屋が散らかっていると、探し物を見つけるのが一層難しくなります。

このような経験があるのであれば、「別の物」の探索にも時間を費やしている可能性があります。

  • メモ用紙はどこ?
  • あの内容が書かれていた本はどこ?
  • たしか××があそこにあったはず――

誰しもがちょっとした探し物を日常生活の中で行っており、思いのほか「探し物」に時間を費やしています。

仮に、探し物に毎日10分の時間をかけていたとすれば、1年間で約61時間(3650÷60)を探す時間に充てている計算。

日々の掃除によって探し物の負担を軽減できれば、長期的にはより大きな利益が期待できます。

――掃除する時間を加えると結果は変わらないのでは?

そのような疑問も出るかもしれませんが、掃除には別の副産物も生まれるのです。

 

2.ストレスの軽減

外部から邪魔が入らない安住の地だからこそ、自分の住まいは心地よい場所である必要があるのではないでしょうか?

部屋が散らかることで、ストレスを感じることもあります。

ただでさえ、ストレスに晒される日常生活――何かしらの手段でストレスを発散させなければなりません。

少なくとも清潔な環境がストレス軽減に一役買ったとしても、散らかった部屋にはその効果は期待できないでしょう。

ストレスが「生産性の低下」や「モチベーションの低下」、「不安や悩み」の原因となる以上、なるべくストレスを軽減する環境が必要です。

ちなみに、これらの要因は「忙しさ」にも関係しています。

心地よい空間が用意できることで、ストレスの軽減の助けとなるでしょうし、時間のゆとりに一役買ってくれるはずです。

 

3.人生をコントロールしている「感覚」が身につく

「掃除を済ませた上で、出勤時間まで余裕を持った状態で出かける様子」を試しに想像してみましょう。

――●●の準備がまだできていないけど、もう出なきゃ!

――寝坊した、遅刻だ!!

‥‥‥などのいつもの日常と比べて、前者の方が「自分の時間を過ごせているな」という感覚はありませんか?

「自分の意志で行動できない状態」であるほど、ストレスが溜まるリスクが高まります。

なぜなら、自分がやりたいことが「忙しくてできない」という不自由さを潜在的に感じ取ってしまうからです。

「自分が決めたことをやる習慣」を持つことで、「人生を自分でコントロールしている感覚」を味わうことができます。

この感覚がストレスの軽減を生み、時間の感覚的なゆとりを生み出します。

その習慣として手軽で日常生活に良い副産物を与えてくれる行動――その1つが掃除というわけです。

ちなみに、これが前回紹介した「読書」でも良いでしょう。

とはいえ、部屋が汚れていると「部屋にある物たち」に集中力が奪われてしまうので、掃除を優先した方が個人的には良いような気がします。

例えばお菓子が視界に入ってしまうと、頭の中がお菓子で満たされてしまいますよね。

視界にはなるべく余計な物を入れない方が良いのです。

 

管理人メモ① 1つのテーマに絞って始める

「今日から毎日家の掃除をするぞ!!」

――と意気込む方もいるかもしれませんが、いきなり家全体をキレイにしようとしても、挫折につながるのがオチです。

年が明けてからしばらく経ちますが――掃除の習慣がない私でも掃除をする習慣が身についています。

上手く行った要因を分析して、思い当たるところがあったので1つシェアします。

まずは「掃除場所を1カ所に絞ること」です。

 

私の場合、「夢をかなえるゾウ」という本を読んだことをきっかけに「トイレ掃除」から始めました。

「トイレ掃除をする」と言っても、「トイレの窓だけ」のように本当に1カ所からです。

結果的にどうなったかというと――今では洗面所と風呂場と玄関が追加されました(苦笑)

他の部屋も定期的にキレイにしています。

やる気のある人ほど一気にやってしまいがちですが、「あえて不完全な状態から」を意識すると挫折は避けられます。

何せ、人は不完全さを嫌う生き物なので――。

 

管理人メモ② 物を捨てる

掃除をするために物を移動させなければならない――多くの人が経験のある話ではないでしょうか?

「掃除が面倒くさい」と思う原因の多くに「物」が関わっています。

実際のところ、何年も使用していない物が部屋の中に眠っていることも――思い切って物を手放せば、部屋もスッキリして掃除もしやすくなります。

実際に物を手放す中で「物が中々手放せない」という状況に直面することもあるかもしれません。

その時は、コチラの記事にヒントがあるかもしれません。

年末大掃除でも手放せなかったモノを手放してスッキリする3ステップ

ちなみに、「物を捨てる決断をしやすい」と言う理由で、朝に物を捨てる判断をすることをオススメします。

 

【後語り】内面は部屋の汚さに反映される

幾度となく鬱になったり、挫折したり――そんな時に限って、私の場合はほぼ100%部屋が汚れていました。

全員でないにせよ、多くの人に心当たりがあるはずです。

 

私は「内面と外見は相関する」という考え方をこの経験からするようになりました。

  • 「内面:(何かの原因で)無気力になる」⇒「外見:部屋が汚れる」
  • 「(何かの原因で)部屋が汚れる」⇒「内面:無気力になる」

 

「掃除をしたところで何になるのだろう?」と思った方もいるかもしれませんが、一見関係なさそうな行動が別の問題に直結していることもあります。

この考え方が正しいのであれば、「掃除をして部屋をピカピカにすること」が毎日良い気分で過ごせるための近道ではないでしょうか?

どの習慣が合うかは人それぞれですが、試行錯誤しながら習慣を変化させていくと思わぬ副産物が得られるかもしれませんね。

 

まずはやってみるところから

ここ最近のAI技術の進歩には只々驚愕です。

ChatGPTが話題になった2023年ですが、「活用してみよう」と行動できた人は数えるほどしかいなかったのではないでしょうか?

行動って、意外と気力がいるんですよね。

記事の途中で少し触れた松下幸之助さんは「掃除ひとつできないような人間だったら、何もできない」という言葉を残しています。

この言葉にあるように、掃除にはこの「行動力の基礎」が眠っていると私は考えています。

実際のところ、私がトイレ掃除を始めたことがきっかけで避け続けていた執筆活動を再開した経緯があります。

行動を起こすことの重要性を忘れず、たとえ小さな一歩でも前進しましょう。

皆さんの日常がより充実したものになりますように!

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