人間力を磨く

潜在意識を解放して心のブロックを外す3つのステップ

私たちは日々、様々な困難や問題に直面しながら生きています。

しかし、その多くの問題の原因が、自分自身が無意識のうちに作り出した「心のブロック」にあることをご存じでしょうか?

「心のブロック」は、心理学的には幼少期の経験やトラウマ、もしくは育った環境的な影響によって形成されると言われています。

私たちを守る防衛機能の一部として働く一方で、同時に自己成長や新しい挑戦への足かせとなることも少なくありません。

このようなブロックは潜在意識の中に隠れており、「日常生活でこのブロックがどのように現れるか」を意識することが不適切なブロックを解除するための第一歩です。

今回は、「潜在意識のブロック解除方法と、気分を良く保つための具体的な方法」についてご紹介します。

この記事が、もしかするとあなたの頑張りが報われない原因を発見するきっかけとなるかもしれません。

心のブロックとその正体

例えば、何か新しいことに挑戦しようとすると、不安や恐れが湧いてきて、一歩を踏み出せなくなることがありますよね。

このようなケースにおいて、過去の経験によって無意識に作り上げた防御反応――心のブロックが関係している場合があります。

「心のブロック」とは、あなたの成長や前進を阻害する無意識の思考や感情の壁です。

潜在意識を勉強していると、「心のブロック=悪いもの」というイメージを持つ方もいます。

とはいえ、元々は「あなたの心を守るための仕組みである」という前提条件についての理解だけは忘れてはなりません。

今日明日で焦って変えるものではなく、これから続く人生の中で少しずつ向き合っていく課題でもあります。

心の成長の過程でブロックと向き合うタイミングが自然とやってくるので、それまでは「心地よい気分でいること」を重視しましょう。

――ブロックと向き合う心の準備はできましたでしょうか?

それでは次章では潜在意識上にあるブロック解除の方法に触れていきます。

 

潜在意識のブロック解除と感情の解放

心理学の分野では、ここまで紹介したブロックを取り除く手法として、認知行動療法(CBT)や感情処理療法を用いることが多くあります。

2021年のSmith et al.の研究をはじめとした様々な研究が示すことは、「あなたの感情に気づくこと」が潜在意識のブロックを解除するための入り口だということです。

感情の乱れは、心のブロックが表面化している状態であるため、その感情を確認できたときに、無視せずにしっかりと感じ取ることが大切です。

「なぜ今この感情が湧いたのか?」などと自問して、自分の感情と深く向き合いましょう。

このときの注意点は、無理にポジティブ思考にならないようにすることです。

あくまで、この段階は「ネガティブな感情を解放して安定させること」を目的としていますので、少しでも感情をプラスに近づけることができれば上出来だと思いましょう。

ブロック解除と気分を良く保つ方法

実際に心のブロックと向き合うための具体的な方法を以下の3つの視点からお伝えします。

  1. 感情と向き合う時間を作る
  2. マインドセットをプラスに保つ工夫をする
  3. 自問を用いてブロックを明確にする

日常生活の中で無理なく取り組める行動であり、継続することで次第に効果を実感できる内容となっています。

「今の私はどんな気持ちだろうか」といった「現在の状態を確認する自問」を自分の感情と向き合う前後のタイミングで確認しておくと、より変化を確認しやすくなりますよ。

下記に感情の22段階を表した「感情のスケール」の図解を載せておきます。

参考にしながら自分のペースで心と向き合ってみてください。

 

1. 感情と向き合う時間を作る

心のブロックが形成されるほど深い内容になりますので、しっかりと自分と向き合える時間を確保してください。

例えば、1日の終わりに静かな場所に座って、どんなことでも構いませんので「その日に抱いた感情」を紙に書き出してみてみましょう。

まずは感情を抑え込むのではなく、意識化して受け入れることが大切です。

「感情の源」について考え続けることで、無意識にブロックに気づくタイミングが来るので、まずは「感情と向き合う時間の確保を継続すること」を目標に挑戦してみてください。

3つ目に紹介する「自問」を用いるとより効果的です。

2.マインドセットをプラスに保つ工夫をする

心のブロックと向き合うためにも、普段からポジティブさを保つための工夫を心がけましょう。

例えば以下のような行動がオススメです。

  • 毎朝、自分が感謝していることを3つ紙に書き出してみる
  • 自分にとって心地よくなる音楽を聴く(特に歌詞が含まれない曲がオススメ)
  • 短い散歩に出かけて自然を感じてみる
  • 瞑想をしてみる

上記以外でも、自分にとって「心地よい感覚になれること」であれば何でも構いません。

「無理はしない」がルール

上記の方法で気分がよくなるのは、あくまで状態が良いときに限ります。

音楽を聴いてもポジティブになれない日だってあります。

「無理をしているな」と感じた場合は、「何もしない」という決断も大切です。

 

3.自問自答のテクニックを用いてブロックを明確にする

自問自答のテクニックを活用して感情を掘り下げてみましょう。

例えば、何かしらの言葉が浮かんだ時に以下のような自問を投げかけてみましょう。

  • 「なぜ今この感情が湧いたのだろう?」
  • 「どうして〇〇だと思ったのだろう?」

自分の感情を深く掘り下げることができ、心のブロックの特定に役立つはずです。

脳の空白を埋める性質を活用しよう

上記の内容を日記などに記録しておくとなお良いです。

この際、見返したときに新たな文章が書けるように行間を空けておくことをオススメします。

脳が空白を埋めようとする習性を利用することで、感情の背後にある考えや出来事をより出しやすくなります。

この習性を上手に活用するためにも、定期的に見返すことをオススメします。

潜在意識のブロック解除方法と、気分を良く保つための具体的な方法 まとめ

今回は「潜在意識のブロック解除方法と、気分を良く保つための具体的な方法」について紹介しました。

  • 心のブロックは、幼少期の経験やトラウマ、育った環境の影響として形成された無意識の思考や感情の壁であり、あなたの心を守る一方で、自己成長や挑戦を妨げることもある。
  • 自分の感情に気づくことがブロック解除の第一歩である。感情の乱れはブロックが表面化されているサインであるため、しっかりと感情に向き合うことが大切。
  • 感情に向き合う時間を設け、自問自答を通じて感情の原因を明確にして、感情が解放されるまでしっかりと向き合うことが大切。
  • 自分が心地よくなれること(例えば音楽を聴いたり、趣味に没頭するなど)になるべく時間を費やして、ポジティブな心の状態を保てるように心がける。

あなたが成長していく上で、心のブロックと必ず向き合わなければならないタイミングが来ます。

今日からできることとして、まずは毎日5分間、自分の感情に意識を向ける時間を作ってみてみましょう。

その感情に対して「今、自分は何を感じているのか?」と自問してみてください。

この小さな習慣が、やがて大きな変化をもたらす第一歩になるはずです。

あなたの人生はまだまだ続きます。

無理に解決しようとしないように、焦らず自分の感情としっかりと向き合っていきましょう。

それでは、皆さんの日常がより充実したものになりますように!

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