本当にあの決断でよかったのかな?
✅「やりたいことがあったのに、周りに流されて後悔した」という経験がある
✅「もっといい選択があったのでは?」とモヤモヤしやすい
✅迷いが多く、いつも決断が遅れたり先延ばしになったりする
なぜ人は選択を後悔してしまうのでしょうか?
今回は、後悔しない選択をするための方法を、影響の輪と関心の輪の観点から解説します。
■この記事で解決できること
✅自分のコントロールできる範囲を見極め
✅迷いのない決断がしやすくなり
✅「もっと早く知っておきたかった!」と感じる納得感のある選び方
「影響の輪」と「関心の輪」を理解すれば、後悔を減らすことができます。
後悔を繰り返している人は、お見逃しなく
なぜ人は選択を後悔するのか?
🔹本当はやりたかったのに、周りに反対されてやめてしまった
🔹他人の意見を優先して自分の意思を通せなかった
🔹挑戦せずに終わったあと、もっと考えれば違う道を選べたのでは?と思う
後悔する選択の共通点は「主導権の欠如」
🔹親や友人などの意見を鵜呑みにし、気がついたら自分の望まない道を選んでいた
🔹「失敗したくない」という思いが強くて、周囲に流されるままに決断してしまった
🔹「失敗したら他人のせいにできる」と、無意識に責任回避していた
結果的にうまくいっても「本当にコレでよかったんだっけ?」ってモヤモヤ感は残るかも
選択を他人に委ねると、なぜ後悔しやすい?
「他人のせい」にできる、「自分の責任」を回避できるような「言い訳が考えられる選択」は100%後悔すると断言します
■選択を他人に委ねることで生まれる「言い訳」が後悔の元凶
🔹あの人が反対したから、やらなかった。(だから私は悪くない)
🔹親にこう言われたから、仕方なく仕事を選んだ(だから私は悪くない)
選択を他人に委ねると、「自分の責任が弱まる」ため、一時的には安心できます。
しかし、そのまま行動を変えないと、納得のいく結果を得られず、後悔しやすくなります。
理解はできるし、きっと正しいんだろうけど……それでもモヤモヤするな
簡単には特定できないだろうし、「7つの習慣」の話って、一見シンプルだけど、実践するのは難しいのかもな……
「影響の輪」と「インサイドアウト」の視点に基づいた選択が、後悔を減らす
ここでは、「影響の輪」「関心の輪」「インサイドアウト」「アウトサイドイン」の4つの考え方ついて簡潔に解説しますね
✅影響の輪:自分の行動や努力でコントロールできること
🔹例:どんなスキルを身につける?どの会社で働く?
✅関心の輪:自分の行動や努力でコントロールできないこと
🔹例:景気の良し悪し、他人の考え方
✅インサイドアウト:自分の軸や価値観(自分の内側)を基準にして、世界を見たり判断したりする
🔹例:(自分の選択が先)世界を旅して回りたいから、(自分以外)海外経験のあるAさんの話は参考にしよう
✅アウトサイドイン:世間の声や流行、環境など(自分の外側)を基準にして、
🔹例:(自分以外が先)Bさんが言うから、(自分の選択)この情報は正しい
なぜ「影響の輪」と「インサイドアウト」の視点なら後悔しない?
- 納得感が高い
🔹自分がコントロールできる範囲で動いているため、たとえ結果が伴わなくても「自分でやれることはやった(納得感)」と感じやすい。 - 結果より「その過程」を大切にするから
🔹他人にどう思われるか(関心の輪)ではなく、「今の自分に何ができるか(影響の輪)」に目を向けられる。
🔹やるべきことがハッキリし、迷いが減る。
だから、影響の輪とインサイドアウトの考え方が大切なのね
【参考記事:影響の輪と関心の輪についてもっと詳しく知りたい方】
影響の輪と関心の輪とは? ストレスを減らし主体的に生きる方法
後悔しない選択をするための3ステップ
それよりも、「自分が納得するかどうか」を意識して選ぶことが、後悔しないためのコツです
- 影響の輪か関心の輪かを見極める
- 自分の価値観を基準に選択する
- 今の自分にできることに基づいて選択する
影響の輪か関心の輪かを見極める
「自分でコントロールできるか?」を確かめる
✅影響の輪にある出来事であれば、自分の努力や行動で結果をコントロールできるので、選択する理由になる
✅関心の輪にある出来事であれば、自分では結果をコントロールできないので、選択する理由にならない
たとえば、転職したいけど「景気が悪いから」って理由で諦めるのは、後悔を招きかねません
「自分の価値観」を基準に選択する
その選択が「自分の成長や満足につながるか?」を再確認する
✅「損得勘定」だけで決めるのは、後悔が残りやすいので避ける
✅「やってみたい」「チャレンジしたい」と思えるような「自分にとって価値を感じること」を選ぶことで、納得感を得やすく後悔しづらい
だから、自分の価値観と照らし合わせて選択する意識が大切なんですね
「今の自分にできること」に基づいて選択する
なりたい自分の姿から逆算して、「今この瞬間に自分ができる行動」を意識する
✅未来について考えすぎると、「たられば」を理由に身動きが取れなくなるので、未来に向けて「今できる行動」を基準に選択する
行動を先送りにするほど機会損失につながるので、避けたいところです
「TOEICで600点とりたい」と思ったまではよかったけど、勉強できる自信がなくて「勉強法の本」から読んでたり……
選択肢が多すぎると決められない?「本当にやりたいこと」を絞る2つの質問
やりたいことを見つけるための2つのジレンマ
✅やりたいことを見つけるには「関心の輪」を広げる必要があるが、選択肢が増えることで判断が難しくなり、本心とは異なる選択をしてしまうこともある
✅選択肢が多いほど決断が難しくなり、結局どれも選べずに立ち止まってしまうことがある
情報があふれる現代社会では、選択肢の多さに惑わされないために、選択肢を絞る工夫が必要です
決定回避のパラドックス(Decision Paralysis)
心理学には、「多くの種類のジャムを並べると、かえって購入者が減る」という現象を示した研究、「ジャムの実験」があります。
選択肢が増えるほど迷いが生じ、決断を先延ばししやすくなることが示されています。
【参考記事:優柔不断にならないための考え方】
「本当にやりたいこと」を絞る2つの質問
1.達成したら満足できるか?
✅その道を進んだあと、自分の姿をイメージして「よかった!」と思えそうか?
✅数年後やり遂げた自分を想像してワクワクするか?
2. どのようなことで誰かに貢献できたらうれしいか?
✅その選択によって、自分以外の誰かや社会に価値を提供できるか?
✅自分のやり方で誰かを助けられたり、喜ばせたりできる未来は見えるか?
後悔する選択をしてしまう理由の多くは、「保身」によるものです。
「選択肢を狭めないように」と無難な道を選ぶと、「もっと本気で選べばよかった」と後悔することになります。
実際、私も何度も場の雰囲気で仕事を選択して何度か後悔していますし――
これで予想外の結果になっても、後悔はないかも
関心の輪を広げて、選択肢を増やす
この場合は、関心の輪を広げて選択肢を増やすことが有効です。
1.少し頑張れば達成できることを目標にして行動する
2.関心がないことをやってみる
1.少し頑張れば達成できることを目標にして行動する
「影響の輪」を広げる努力をすることで、今まで関心から外していたことに興味を持てるようになるため、やりたいことが見つかる可能性があります
影響の輪を広げる2つの行動習慣
①「少し頑張ればできること」を目標にして、小さな行動を積み重ねる
例えば、「1年後にネイティブレベルの英語を話す」ではなく、「英語で海外の人と簡単な会話する」のような目標を設定して、「1日10分英語の勉強をする」と決めて行動を積み重ねる
②毎日を心地よさで満たし、ストレスを減らす
新しいことに挑戦するとき、不安やストレスはつきものです。
ストレスや後ろ向きな気持ちをケアできる行動習慣を心がけましょう。
🔹運動習慣
🔹深呼吸をする(瞑想をする)
🔹自然に触れる、日光を浴びる
🔹睡眠をしっかりととる
🔹自分の感情を分析、書く習慣(直視することで、感情を引きずることを防ぐ)
2.関心がないことをやってみる
🔹知らない単語を聞いたら、調べてみる
🔹普段の自分なら絶対に行かないところに足を運んでみる
🔹友人や家族が興味を持っていることを一緒にやってみる
■やりたいこと探しはほどほどに
関心の輪が広がれば「未来の選択肢」が増えるので、後悔しない選択肢を見つけられる可能性も高まります。
一方で、それ以外の選択肢も増えるため、迷いが生じることで無意識に「選択しない」状態に陥る可能性もあります。
ある程度選択肢が集まってきたら、選択肢を3つ以下になるように絞って行動に移すことをおすすめします。
【参考記事:こちらの記事では、マーケターの森岡毅さんの話をもとにした「やりたいことの見つけ方」についてまとめています】
まとめ:影響の輪と関心の輪を使って後悔しない選択をする
- 「自分が選択する機会」を増やすことが、後悔を減らす第一歩
- コントロールできないこと(関心の輪)に振り回されないように、自分がコントロールできること(影響の輪)に意識を向ける
- 「親がどう言うか」「世間体はどうか」(アウトサイドイン)ではなく、「自分がどうしたいか(インサイドアウト)」の思考を最優先にし、自分の価値観を基準に選択する
- 「達成した自分を想像して満足できるか?」「誰かに貢献するイメージが湧くか?」の視点で考えると、「本当にやりたいこと」が見えてくる
- 選択肢を増やすため(影響の輪を広げるため)に「少し頑張ればできること」を目標にして、行動を積み重ねる
✅紙を用意して、今の悩みを「影響の輪と関心の輪」で分類してみる
✅「今できること」を書き出して、頑張ればできる範囲で行動してみる
✅「達成したら自分が満足できるか」もしくは「どのようなことで誰かに貢献できたらうれしいか」を考えてみる
実践は大変ですが、考え方はシンプルなので、少しずつ日常生活に取り入れてみてください