「やりたいことがあるのに、毎日の仕事や家庭の用事に追われて後回しにしてしまう」
そんなふうに感じたことはありませんか?
私たちの多くが、毎日忙しさの中で自分のやりたいことを置き去りにしてしまいがちです。
「いつか時間ができれば」と思いつつ、その「いつか」が訪れない。
気づけば時間だけが経ち、焦りや物足りなさが積もるだけ――心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
多くの人が、「もっと時間があれば」「時短スキルを駆使すればなんとかなる」と考えがちですが、実は時間の使い方にはテクニックだけでは足りない部分があります。
本当に大切なのは、「自分が本当にやりたいこと」を見極め、それに優先順位をつけて実行することです。
今回は、時短テクニックに頼るだけでなく、内面と向き合いながら、自分にとって本当に大切なことに時間を使う方法についてもご紹介します。
あなたの時間を奪う「やりたくないこと」を見極める
私たちは、外からの期待や社会のプレッシャーによって、「本心からやりたくないこと」に時間を奪われがちです。
例えば、以下のような行動はありませんか?
- 参加したくない飲み会に付き合っている
- SNSやテレビに無意識に時間を費やしている
- プライベートの時間よりも人間関係を優先してしまう
これらの行動は、知らず知らずのうちに「自分のための時間」を削り取っています。
まずは、自分が「やりたいこと」と「やりたくないこと」を明確に分け、意識的に時間の使い方を見直していくことが重要です。
行動を把握して断捨離をする
「やりたくないこと」に時間を取られないようにするために、1週間ほど自分の行動を観察してみましょう。
紙やメモアプリに「何をしていたか」を記録するだけで問題ありません。
この作業を通じて、どれだけの時間が「自分のための行動」ではなく、「なんとなくの行動」に費やされているかが見えてきます。
そして、時間を浪費している習慣を一つずつ減らすことで、少しずつ時間に余裕が生まれます。
例えば、SNSを使う時間を減らしたり、特にやりたくない活動への参加を控えたりするだけでも効果があります。
最初は手軽なものから始め、無理なく行動を減らしていきましょう。
「やりたいこと」を日常に取り入れる
無駄な行動を削ると、少しずつ「空白の時間」が生まれます。
ここでの重要なポイントは、この空白を「本当にやりたいこと」に充てることです。
まず、「本当にやりたいことリスト」を作成し、日々のスケジュールにそれを組み込むようにしましょう。
この際、「やりたくないこと」が再び時間を占領しないように、以下の質問を自問し続けると効果的です。
「今やっていることは、自分が本当にやりたいことだろうか?」
この問いを続けることで、無意識のうちに行動が「やりたいこと」にフォーカスされ、不要な行動が再び増えることを防ぐことができます。
本当にやりたいことが分からない場合
もしかすると、あなたは「書いていることが本当にやりたいことが分からない」と感じているかもしれません。
まずは細かいことは考えずに、「今やりたいことを100個」書くことを目指してみてください。
思いつくまま、ひたすら書いてみましょう。
このワークの目的は、心の奥に眠る「本当の望み」をあぶり出すことです。
案外、序盤に出てくることよりも、後半に出てくることの方が本当にやりたいことであるケースが多いものです。
そして、もう一つ意識してほしいのが、「『べき思考』になっていないか」ということです。
「~すべき」とか「~しなければならない」といったタスクは、多くの場合、本心からやりたいことではありません。
まずは悩まずにやりたいことを100個書き出し、その中から「『べき思考』に該当しないこと」を見つけ、少しずつ実行に移してみてください。
まとめ 「やりたいこと」に集中して時間に余裕を作る
今回は「『本当にやりたいこと』に集中するためにできること」に焦点をあてて解説しました。
以下に内容をまとめてみましたので、参考にしてください。
- やりたくないことを見直す:不要な集まりや、ついダラダラ見てしまうSNSの時間を見直してみましょう。1週間、自分がどんな行動をしているかを記録するだけで、「本当に必要なことかどうか」がはっきり見えてきます。
- やりたいことを日常に取り入れる:時間に余裕ができたら、その時間を「本当にやりたいこと」に使うよう意識しましょう。行動する前に「これは本当に自分がやりたいことか?」と問いかける習慣をつけることで、無理なくやりたいことを日常に取り入れられるようになります。
- 「やりたいことリスト」を作成する:あれこれ考えずに「今やりたいこと」を100個、思いつくままに書き出してみましょう。リストを作ることで、自分の心の奥にある「本当にやりたいこと」が見えてきます。「~しなければならない」と感じるものは除いて、純粋にやりたいことだけをリストアップしてみてください。
「やりたいことができない」最大の原因は、やりたくないことに多くの時間を割いてしまっていることです。
そのため、まずは「本当にやりたいこと」を明確にし、生活の中でその時間を優先する意識を持つことから始めてみましょう。
時短テクニックや効率的な時間管理も役立ちますが、それだけでは根本的な解決にはなりません。
自分の内面に向き合い、日々の時間をどのように使うかに対する意識を変えることで、より豊かな毎日を過ごせるはずです。
ぜひ、自分の「本心からやりたいこと」に集中し、時間の質を上げるための第一歩を踏み出してみてくださいね。